[4室が表す主な物事]
母親・住環境・家庭環境・基盤・故郷・幸福感・家系・幼年期の教育・不動産・乗り物・胸部・土地・財産・快適さ
・外への影響力に関係するケンドラハウス(1・4・7・10)のひとつ
・幸福のハウスであるシュカ・ハウス
[プルシャルタ]モクシャ:Moksha(解脱への努力)
〜4室を理解する際の12ハウスの流れ〜
[1室]
1室(ラグナ)は肉体を表します。本人の全体的な容姿、健康状態などを表します。健全な肉体に健全な精神が宿り、肉体と精神の状態は連動するので1室および1室の支配星のクオリティは本人の運勢全体のクオリティにも影響を与えます。
[2室]
肉体を維持して生きていくためには食べていかなくてはなりません。口を使い、食べ物を摂取し吸収します。2室は本人の飲食に関わることや自立する前までの経済状態、つまり生まれ育った家や両親の経済状態などを表します。口に関係してその人の声やスピーチの傾向なども司ります。
[3室]
さらに生きていくためには外界とつながり、コミュニケーションをする必要があります。人と協力し、自分の力を外界に証明するために努力し、勇気を持って自己主張をします。また他人の発言に耳を傾け、相互に意思疎通する力も3室にでます。また比較的最初の外界コミュニケーションの相手として本人の兄弟、親戚が存在します。幼馴染やご近所付き合いの様子も3室に表れます。
★[4室]
3室で他者と協力していると次第にパーティー(集団、政党、仲間などの意)が組まれるようになります。4室は本人の帰るべき場所、同じ考えを持った仲間が集まる場所などを表します。母親のテーマや本人の巣である住居や土地の様子、本人の幸福感などが4室に表れます。
[5室]
前室の4室で基盤が強固になると人は自信を持つようになります。ゆえに5室はその人の自尊心やマインドを司ります。創造性や学業を深める力も5室に表れます。また神の創造物である新しい生命、子供に関することも5室が関係します。
[6室]
5室で学を深めオリジナルティのある思想が生まれ創造性を発揮すると、時に思想同士がぶつかり合います。6室は他者とのあらゆる争いごとを見るときのハウスです。敵、トラブル、裁判、怪我、その人の競争への姿勢は6室に表れます。
[7室]
7室はカーマ(快楽:Kaarma)ハウスの一つでここで性的な快楽を享受します。性的な快楽を共有する相手として恋愛・結婚相手の様子は7室で見ます。また本人の人間関係全体への立ち振る舞いや取引先の様子も7室にでます。前室の6室の争いで自己表現や主張が洗練され、7室で再度外界に打ち出すため、デビューに関する事柄も7室が表します。
[8室]
結婚相手や一部の取引相手との間には共有財産や秘密が生じます。セックスや配偶者の収入・財産、不動産他、普段は隠されているあらゆる知識や物事の様子は8室が司ります。また結婚して自分の家庭を持つと大抵の場合は「長生きしたい」と思うようになるため、寿命を見る時も8室を見ます。
[9室]
寿命を長くするためには日々の善行が必要です。9室には今生の功徳が表れます。その人の精神性を表すのも9室ですが、伝統的な場合本人の人生の最初の先生は父親です。父親のテーマも9室の管轄です。父親的、尊師(グル)的存在から道徳や立ち振舞を学びます。最強のトリコーナハウスは9室です。
[10室]
10室は行為(カルマ)のハウス。本人の社会的評価や影響力が表れます。最強のケンドラハウスは10室です。この室が12ハウス中最も外側から見て目立つハウスです。あらゆる名声、名誉、評判、その人のキャリアや職業(外界からみたその人のイメージ)を表します。
[11室]
10室で本人の行為が外界に影響すると、その報酬として具体的な金銭、新しい人間関係などを獲得します。11室は本人が地上で築き上げるあらゆる富やしがらみを司ります。
[12室]
11室でたくさんの物事を得たとしても、人間が生物である限りは死に至ります。12室は人間の最終段階である死への準備、手放しへの姿勢、出費(出ていくもの)、解脱を司るハウスです。
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